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潤滑経済 2006年4月号

「ピストンスカートに使用される固体潤滑剤」
株式会社本田技研研究所 萩原秀実

固体潤滑剤の新たな定着方法による低フリクションピストン(鋳造アルミニウム合金製)の開発にあたり、WPC処理®という技術を用いた。WPC処理®とはWonder Process Craftの略であり、ショットピーニング技術を応用し、目的に応じ材質を選定した粒径200μm以下の微粒子を100m/sec.以上の高速度で圧縮空気流とともに処理対象物表面に投射する処理である。
本処理は鉄系金属ではA3変態点以上、非鉄系金属においては再結晶温度以上に瞬間的に昇温し、処理対象物表面を溶融、再結晶化し、表面形状改質を行い、フリクション特性、機械的諸特性などの向上を図る表面改質熱処理技術であるとされる。

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