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技術紹介

WPC処理®

WPC処理®とは?

WPC処理®とは、金属製品の表面に微粒子を圧縮性の気体に混合して高速衝突させることで表面が改質する技術です。表面が改質すると高硬度化して表面を強化すると同時に、表面形状が微小ディンプル(滑らかな凸凹のある形状)へ変化するので潤滑油保持機能が付与され、摩擦摩耗特性を向上させます。
WPC処理®とは?

WPC処理®の特徴

  • 表面が硬化することで、金属疲労に対して非常に強くなる。一定期間使用すると壊れてしまう部品に処理をすると、寿命が延びたり壊れなくなる可能性が大きい。
  • 潤滑油保持機能の付与の効果があり、滑りを良くして摩耗を減らすことで摩擦熱の減少、焼き付き防止による耐久性の向上、レスポンスの向上が期待できる。

最適な材質と加工範囲

【最適な材質】

金属であればほとんどのものが処理可能
※金属以外も材質によって対応可能です。ご相談ください。

【加工範囲】

小物から大物まで幅広く対応しています。

一つの部品から対応可能です。お気軽にご相談ください。

モータースポーツ
WPC処理®

WPC処理®は自動車パーツに施すとその性能を格段にアップ。
フリクションロスを極限まで減らし、
パーツの寿命も数倍延長します。

  • 維持コスト
    削減
  • 製品の性能
    アップ
  • 省燃費
    実現

モータースポーツのWPC処理®効果

【疲労強度向上】

駆動系パーツの耐久性が飛躍的に
向上!ギアは疲労強度10倍以上に!

【耐摩耗性向上】

エンジンパーツへのWPC処理®で
レーシングスペックエンジンに!
市販車にも採用!初期なじみ性、
フリクションロス低減

【耐焼き付き性向上】

レスポンス向上、燃費向上、
摩擦熱の低減、ノイズ低減、
焼き付き防止、耐久性向上

モータースポーツのWPC処理®仕組み

【WPC処理®前】

【WPC処理®前】

通常の加工処理を行った材質でも表面に微細なヒビや金属ムラがあり、ここに金属疲労が蓄積される。

【WPC処理®後】

【WPC処理®後】
  • 疲労強度向上

通常の加工処理を行った材質でも表面に微細なヒビや金属ムラがあり、ここに金属疲労が蓄積される。

【WPC処理®前】

通常の加工処理を行った材質は表面に筋があり、ここからオイルが漏れてしまうことで潤滑性の維持が難しい。

【WPC処理®後】

  • 耐摩耗性向上
  • 耐焼き付き性向上

WPC処理®で表面に微小なくぼみが形成される。このくぼみが油溜りとなり潤滑性を維持することができる。耐摩耗性向上と耐焼き付き性向上につながる。新品オイルを注入し続けている感覚を覚えるほどの“滑り”の良さが、愛車のポテンシャルを引き出します!

モータースポーツのWPC処理®事例紹介

モータースポーツのWPC処理®対応可能な自動車部品

WPC処理®は、以下の自動車部品に対して処理を行なうことができます。

メタルクランク

メタルクランク

トロコイドギヤ

トロコイドギヤ

コンロッド

コンロッド

コンロッド

コンロッド

インプットシャフト

インプットシャフト

ピストン

ピストン

シリンダーライナ(左:処理後 右:処理前)

シリンダーライナ(左:処理後 右:処理前)

ファイナルギヤ

ファイナルギヤ

シリンダ(左:処理後 右:処理前)

シリンダ(左:処理後 右:処理前)

ギヤ

ギヤ

カムシャフト(左:処理後 右:処理前)

カムシャフト(左:処理後 右:処理前)

クランクシャフト

クランクシャフト

ピン

ピン

メタル

メタル

ミッション(ギヤ・シャフト)

ミッション(ギヤ・シャフト)

メタル/コンロッド/カムホルダ/バルブ/エキマニ/ハウジング/アペックスシール/コーナーシール/ドライブシャフト/オイルポンプ(ケース・トロコイドギヤ)/プレート・デフ(リングギヤ・ピニオンギヤ)/ターボチャージャー部品/シリンダーブロック(ライナ)/ミッション(ギヤ・シャフト)/ロッカーアーム/リフタ/スプリング/ロータ/エキセントリックシャフト/サイドシール/スプリング類/CVジョイント/クラッチ/LSD(フリクションプレート) etc…

工業製品
WPC処理®

高硬度化して表面を強化すると同時に、
表面形状を微小ディンプルへ変化させることによって
摩擦摩耗特性を向上させます。

  • 維持コスト
    削減
  • 製品の性能
    アップ
  • 省燃費
    実現

工業製品のWPC処理®効果

【疲労強度向上】

繰り返し力がかかる切削工具・金型・
機械部品などの寿命を1.5~3倍に

〈WPC処理®前後の耐久性(寿命)比較〉

【耐摩耗性向上】

欠け、バリ、カジリ付きを軽減
摩擦を軽減して耐久性アップ

〈WPC処理®前後の耐久性(寿命)比較〉

工業製品のWPC処理®仕組み

【WPC処理®前】

【WPC処理®前】

キズなどないように見える金属表面も顕微鏡で覗くと不均一な状態となっており、目に見えないクラックや材質のムラが存在します。金属疲労でパーツが破損するという場合、そのような部分が起点となって破損が始まります。

【WPC処理®後】

【WPC処理®後】
  • 疲労強度向上

WPC処理®を行ったものでは、表面組織が微細化し異常層も消滅します。疲労強度も格段に上がります。

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【WPC処理®前】

【WPC処理®前】

通常の研磨面は縦にスジが通っています。一見キレイなのだが、オイル潤滑するとき、油膜がスジに沿って逃げてしまいます。

【WPC処理®後】

【WPC処理®後】
  • 疲労強度向上

WPC処理®では、細かいメディアがぶつかり無数のディンプルができています。これがオイル溜りとなり、潤滑性を確保する事ができます。

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【WPC処理®前】

【WPC処理®前】

新品状態の表面はエッジが立っており、欠けやバリなどが確認できる。

【WPC処理®後】

【WPC処理®後】
  • 疲労強度向上

WPC処理®では、加工痕が薄くなり表面に均一なディンプルが形成されている。バリがなくなり、安定した刃殺しが可能。

工業製品のWPC処理®対応可能な工業部品

WPC処理®は、以下の工業に対して主に処理を行うことができます。

パンチ

パンチ

ダイ

ダイ

転造ダイス

転造ダイス

エンドミル

エンドミル

スプリング

スプリング

パンチ

パンチ

パンチ

パンチ

パンチ(ワイヤーカット品)

パンチ(ワイヤーカット品)

形状パンチ

形状パンチ

鍛造金型(中子)

鍛造金型(中子)

成型金型

成型金型

>丸刃

丸刃

樹脂成型用コアピン

樹脂成型用コアピン

カッター

カッター

パーツフィーダー

パーツフィーダー

ドリル/リーマ/タップ/メタルソー/ピニオンカッタ/ホブ/ブローチ/シェービングカッター/スロアウェイチップ/成形バイト/帯鋸/SKD11プレスパンチ/SKH51プレスパンチ/SKH51CVDコーティングパンチ/超硬プレスダイ/硬トルクスパンチ/KH51冷間鍛造金型/SKD61熱間鍛造金型/SKD61ダイカスト金型/SKD61ダイカストピン前処理後TiCNコーティング/HSSCOドリル/HSSEホモ処理タップ/超硬段付バニシングリーマ/HSSCOエンドミル前処理後TiCNコーティング/超硬エンドミル前処理後TiCNコーティング/KH51ブローチ/超硬チップ/サーメットチップ/SKH組立ホブTiNコーティング/HSSE転造タップ etc…