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スタッフブログ

〈 モータースポーツ 〉

2025.10.17

想像以上に高温です

CVJ(等速ジョイント) バラした事がある方はお分かりかと 思いますが・・・ カップ内側です ここは高粘度のグリスが充填されて いますが、強い摺動痕と熱の影響による 焼けが酷い酷い ケージ類も焼けていてボールも 本来の輝きが無くくすんでいます どこにどんな処理(WPC)をするか? 全容はお見せできませんが、ボールだけでも この輝きまで回復させます もちろんカップ内、ケージ類も同様!   車の「走る」「曲がる」を支えるCVJ OHの際はWPC処理をお勧めします びっくりする程動きが滑らかに なりますよ

2025.10.15

「金属表面処理でよくある悩みを解決!摩擦低減と耐久性向上の方法」

はじめに 金属部品の摩耗や摩擦の問題は、多くの業界で共通して見られる課題です。 これらの問題を放置すると、部品の寿命が短くなり、メンテナンスコストが増加するだけでなく、最悪の場合、機械の故障や事故を引き起こす可能性もあります。 しかし、金属表面処理を適切に行うことで、摩擦を低減し、耐久性を大幅に向上させることができます。 本記事では、金属表面処理に関するよくある悩みを解決し、摩擦低減と耐久性向上を実現する方法について解説します。 1. 摩擦低減の必要性と課題 金属部品の摩擦は、特に動作部分や接触部分において重大な問題を引き起こします。摩擦が過度に発生すると、次のような課題が生じます。 ・摩耗の進行:摩擦による摩耗が早く進行し、部品が劣化します。 ・熱の発生:摩擦が熱を発生させ、部品の温度が上昇します。この温度上昇がさらなる摩耗を引き起こすこともあります。 ・エネルギーの無駄:摩擦によるエネルギー損失が、システムの効率低下を引き起こします。 摩擦を低減することは、これらの問題を解決するために非常に重要です。 2. 金属表面処理による摩擦低減技術 金属表面処理は、摩擦を低減するための強力な手段です。以下は、摩擦低減に効果的な金属表面処理技術です。 2.1 WPC処理® WPC処理®は、金属表面に微細なディンプル(凹み)を形成することで、摩擦を低減する技術です。この微細なディンプルが摩擦を分散し、接触面積を減らすことで、摩擦を大幅に低減させます。 ・適用例:自動車部品、エンジン部品、機械部品など ・効果:摩擦低減、耐摩耗性向上、エネルギー効率向上 2.2 DLCコーティング(ダイヤモンドライクカーボン) DLCコーティングは、金属表面にダイヤモンドライクな炭素膜をコーティングすることで、摩擦を劇的に低減させる技術です。このコーティングは非常に硬く、摩耗に強いため、長期間にわたって摩擦を抑えることができます。 ・適用例:精密機器、医療機器部品、航空機部品 ・効果:摩擦低減、耐摩耗性、耐熱性の向上 3. 耐久性向上のための金属表面処理技術 耐久性の向上も金属部品にとって非常に重要です。金属表面処理は、摩耗を抑えるだけでなく、部品の寿命を延ばすためにも効果的です。 3.1 ハードクロムメッキ ハードクロムメッキは、金属表面に厚いクロム層を形成することで、耐摩耗性と耐食性を向上させる技術です。これにより、部品がより長持ちし、厳しい使用環境に耐えることができます。 ・適用例:油圧シリンダー、機械部品、金型 ・効果:耐摩耗性、耐腐食性、硬度向上 3.2 窒化処理 窒化処理は、金属表面に窒素を拡散させることによって、表面を硬化させる技術です。これにより、部品の摩耗を抑え、耐久性を向上させることができます。 ・適用例:ギア、シャフト、金型 ・効果:耐摩耗性、耐疲労性、耐熱性の向上   3.2浸炭処理   浸炭処理では、鋼の表面に炭素を拡散浸透させることで、表面層を高炭素化します。 処理後に焼入れ・焼戻しを行うことで、表面は高硬度のマルテンサイト組織に、内部は靱性を保った低炭素鋼のままになります。 4. よくある悩みとその解決方法 以下は、金属表面処理に関するよくある悩みとその解決方法です。 4.1 「処理後の表面が粗い、品質が安定しない」 解決策:表面処理技術の選定を慎重に行い、処理条件や材料に合った方法を選ぶことで、品質を安定させることができます。 例えば、DLCコーティングは非常に均一な膜を形成し、品質のばらつきを抑えることができます。 4.2 「摩擦低減だけではなく、耐久性も確保したい」 解決策:WPC処理やDLCコーティングに加えて、ハードクロムメッキや窒化処理などの耐久性を高める技術を組み合わせることで、両方の課題を解決できます。 5. まとめ 金属部品の摩擦低減と耐久性向上には、金属表面処理が非常に効果的です。WPC処理®やDLCコーティングをはじめ、ハードクロムメッキや窒化処理など、さまざまな技術を駆使することで、摩擦を低減し、部品の寿命を延ばすことができます。これらの技術を適切に選定し、実装することで、効率的で長寿命な金属部品を実現できます。 金属表面処理に関する悩みを解決し、より高い耐久性と効率を目指しましょう。 金属表面処理なら不二WPCへ 金属表面処理についてさらに詳しく知りたい方、またはお見積もりをご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。専門家がご相談に乗ります。

2025.10.10

ここで悩んでるでしょ?分かるよ~

普通に乗ってれば大丈夫! でもね・・・ ハードユーザーさんには耳寄りな 情報ですよ!! この部分が折れて泣いた御仁は数知れず・・・ スプラインから径が太くなる部分 ここが十中八九折れる場所 お客様も良くお分かりで「ここから先!」 とマスキングテープでしっかりご指示(笑)   ばっちり強化されてます 全体を処理する必要はありません 必要な部分(折れてしまう部分) を強化すれば良いのです ドラシャ強化は得意です! 折れる前に是非!!

2025.10.03

プーリー軸のみですが

車好きならお分かりかと… そうRB26純正クランクシャフトです ちなみに重量は19.1Kg クランクシャフトのWPC処理は いくつかメニューがありますが 今回はプーリー軸のみWPC処理 ここね、焼き付きやすいと言うか カジリ易いと言うか なので少々粗目のWPC処理で しっかりディンプルを形成し 油を保持出来るようにして焼き付き /カジリを防止します 今回は数回に分けてお持ち込み/お引き取り を繰り返します 重量もあり体にこたえますが がっつり処理してまいります!!

2025.09.26

日々勉強!

    これ三菱(ランエボなど)純正コーティング メタルに見えますが、TOYOTA純正 GRヤリスのメタル… 一見すると我々が一番警戒する コーティングメタルです。 コーティングメタルに通常のWPC処理を すると、コーティングが剥離して メタルクリアランスに影響を及ぼす 事となります よってどんな種類のメタルなのか?を見極め、 また常に最新の情報を掴んでおく事が 大事なんです このGRヤリス純正メタルは通常 WPC処理で大丈夫!     それでも正体不明の場合は… 非接触部に(溝の内側)模擬ショットをし 剥離するか否かを調べたりもします 処理だけでなく最新の動向調査など 日々勉強です!

2025.09.19

ヘッドはエンジンの顔だぜ!

アルミ素地でいくのか? まあ再塗装の下地出しだろうね そうみんな大好きAE86のヘッドカバーです いかんいかん処理前の写真を忘れた でもアルミの素地がきれいに出てるでしょ? このTOYOTAの文字とか TWIN CAMの文字の細部まで もとの塗料を完全にブラストで除去 純正塗料はさすがだね・・・ しっかり密着しているから剥離も大変 側面、端部としっかりと 裏側は未処理 特にブローバイが出る部分(写真上部)は マスキングをしてメディア混入を防止 仕上げに細かいメディアで表面を仕上げ完成 ボンネットを開ければヘッドが一番目立ちます OHじゃなくてヘッド再塗装でも ずいぶん見栄えが変わります こんな下処理もお任せ下さい!!
  • バイク

2025.09.12

小さくても重要な役割

ピストンピン ピストンとコンロッドを連結する部品 小さくても重要な役割を担っています 低炭素鋼または低炭素合金鋼で中空構造 透炭焼き入れで硬度を上げて研磨で仕上げます 両端部はピストンと接し中央部は コンロッドと接しています 今回はピストンピンWPC処理の 大量発注を頂きました *サイズ毎に分けてます まずは未処理 よく見ると研磨痕が周方向に見えます 深めのディンプルで下地を整え 仕上げショットで凹凸をならします ちょっと光沢感が増したのがわかるかな こんな感じで完成です ピストンーピストンピン ピストンーコンロッド この両部分、結構OIL環境は厳しいです 積極的なOIL溜り(ディンプル)で焼き付き やカジリを未然に予防することがお勧めです   ここから発展として+ハイパー モリブデンショットやDLC コーティングもあります (DLCはアルミと相性が悪いので焼き付き や凝着に特に効果あり) 小さい部品ですが効果抜群ですよ!  
  • バイク

2025.09.05

やっぱキャブでしょ!

キャブレター(気化器) いまどきのバイクはインジェクション だからキャブレターなんて時代遅れ・・・ 「いやいやキャブ特有のダイレクト感は インジェクションでは味わえないよ!」 なんておっしゃる兄貴もちらほら   今回はじわりじわりと施工依頼が 増えてきている部品 キャブ内部のバタフライをくるんくるんと 動かすシャフト(名前がわからん) これにDLCコーティングをつけましょか! DLCはシャフト部分なのでその部分の ユニクロメッキを除去して素地を出します 成膜するとこんな感じ 使っているとユニクロは簡単に摩耗します DLCの強固な膜で摩耗を抑制、先端はブッシュ とのカジリ防止となります ばっちりマスキングしてシャフト部分 のメッキも綺麗に除去完了 あとは成膜するだけです なんやかんや旧車はまだまだ人気あり 見える部分がカスタムじゃありません! こんなとこにもDLCが採用される 様になってきてますよ

2025.08.29

ここまではレアケース

3気筒のピストンリング 左からTOP、2nd、OILとなります 今回は全てDLCコーティングのご依頼 いつもの様にWPC処理を行いますが とくにピストンリングは仕上げが重要 シリンダー壁に接触する部分はもちろん 上下面もしっかり磨きます TOPはもちろんOILまで磨きます DLC=ダイヤモンドライクカーボン そう、しっかり角を落さないと ダイヤモンド鑢と化してしまいます 「ピストンリングにDLCをしたいんだけど」 とお問い合わせを頂くと大概はTOPのみ となります。 ところがこのOILリング厚さ約0.4mm程度 (左OIL 右TOP) 実はかなりの接圧が掛かっており、突き詰めて いくと「全部やっちゃって!」となる お客様もちらほら・・・ 使い方によっては諸刃の剣となる為 ご希望のお客様(初回)はぜひとも当社 スタッフと相談しながら進めて下さい

2025.08.21

すべて手作業です

毎度おなじみクラッチプレート 夏季休暇明けの数物です とは言っても総数500枚(3種類) これ全部手作業で処理しています 左から未処理、真ん中が第一工程 一番右が第二工程(完成) 自動化すれば便利なんでしょうが 当社の処理依頼品は少数多品種 数十万個とかになれば話は別ですが そこはねぇ~・・・ なので貴方が手にしたそのWPC処理品は 当社の職人が丹精込めて手作業で 加工しています 異なる形状、異なる状態・・・ これらを見極めて完成させるのです   機械がやること? メディアを射出するだけです! 加工機にいれてぱぱっと?無いですな!