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スタッフブログ

〈 モータースポーツ 〉

2023.12.15

こんな流れで進んでいきます

SR用ロッカーアーム そう、ハードな使い方でバックリ割れる あのSR用のロッカーアームのWPC処理施工 プロセスを少しばかり紹介してみます まずはエンジンから外して綺麗に脱脂 WPC処理に油分は大敵です で、第一工程、全体を一皮むきます オイル焼けの痕などきれいさっぱり! ただこの段階ではスリッパー面はまだ表面が粗い状態・・・ 次に割れ対策として圧縮残留応力を忖度無くぶち込みます!! その後に、全体を準仕上げショットでならします スリッパー面の光沢に変化が出ているのがわかります 最終仕上げは3Dラッピング スリッパー面はディンプルが形成されつつ初期のアタリが出ている状態 工程順に並べると・・・ 裏側も こんな流れでWPC処理は進んでいきます 使用メディア、対象物との距離、ショット時間、圧力などノウハウは多数で 同業者でも簡単には真似ができません!(なのでちょっと紹介してみました) そしてお客様の採用後の「良好!!」と言う声から作業標準として 「割れにくく、しゅう動性の高いロッカーアーム」が完成します 既にSRエンジン自体は廃盤ですが、今だ人気の名機です ブン回すならお勧めの処理ですよ!

2023.12.08

このシーズンだからお勧めなのよ!

オートバイ・・・ 風を切って颯爽と走り抜ける なんて格好良いイメージがありますが 夏は灼熱地獄、冬は寒さに震えているのです それでも「暑さ、寒さ?関係ねぇぜ!」と皆イキってます! 筆者がライダーだから間違いない!! でもってこの時期(晩秋~春先まで)はバイク部品の WPC処理が多くなってきます この鉄パイプ・・・いやフロントフォーク総数20本 オートバイ10台分のDLCコーティングのご依頼です 写真は下地のWPC処理を施工したもの で、これが成膜チャンバーから出たてのフォーク あつあつです(笑) リアサスロッドもありました 上がWPC処理のみで、下が+DLCコーティング 黒いフロントフォークはバイクのフォルムを引き締めますヨ! 疾走するのにちょっとおっくうになるこの季節 フォークのOHなどしてみては如何でしょうか? 衝撃吸収性も蘇り、且つ、WPC処理やDLCコーティングでしゅう動性も向上します ちゃんと動くサスペンションで気持ちいいですよ~ *DLCコーティングはフォークシールとの相性もあります  SKFのシールとは特に相性が良いとお話を伺っております

2023.12.01

ベレGだけじゃなかったのよ!

先週upしたISUZUの名車 そう!ベレG GT-Rともtype Rとも呼ばれた名車ですが 同時にバイクほぼ一台分のWPC処理のご依頼を頂いてました これも昭和の名車CBX!! ロッカー(アーム&シャフト) シフトフォーク、ドラム、シャフト オイルポンプ、カムシャフト、メタル カムギアにミッションギア それにクランクシャフト 全てWPC処理で施工です このクランクシャフト、ジャーナルキズも少なく程度良好! なので施工もし易いですね ロッカーアームも非常に綺麗なスリッパー面 スリッパー面に微細なディンプルを形成 仕上げは3Dラッピング オイル保持性のある面にします ロッカーアームが綺麗なら当然カムも綺麗で・・・ ハイパーモリブデンショットを施工します ちなみに良く欠けが見られるウォームギア (回転数を拾うギア)もまったく問題無し!! ロッカーシャフトもここまで綺麗に、且つしゅう動性も向上します やはりビルダーさんが「この部品(当社でWPC処理がされている)を組みたい!!」 と思って頂ける様に、常日頃心がけて施工しています このCBX、素材も良好なので良い仕上がりになると思いますヨ!!

2023.11.24

GT-R、typeRとも言う名車を貴方はご存じか?

GT-R→スカイラインGT-R typeR→シビック、インテグラ もっと昔にGT-RやtypeRの冠を付けてた 名車があった事はご存じか? 今回はそのR用部品へWPC処理を施工します 現在のRには無い大きさと重量 そしてジャーナル幅も広い事(笑) この接触面積は大きなフリクションの原因になりますね なので仕上げは3Dラッピング 年式相応の錆なども除去します 綺麗に仕上がるものです リングは新品にWPC処理+ハイパーを施工します まだ新品が入手できるんですね! メタルも同様の処理を行います リフターは再利用 WPC処理と3Dラッピングです(写真は施工前) クランクはこれが・・・ こうなる訳で・・・ 今回もバッチリの仕上がりです さて、車種は記載していませんが現代の僕ちゃんたちにこの車種が分かるだろうか? いすゞが自動車を販売していた世代は分からないだろうな~ 今見てもイカした車です! ちなみに筆者はその昔PF60を転がしてましたとさ!

2023.11.17

バイク用ミッションの攻めどころ

バイク用ミッション まあ大体これにシフトドラムがついて一式ってとこでしょうか いままで幾多のミッションにWPC処理を施工してきましたが やられ所(痛んでる所)は大体決まっているんです ドグの変形、各ギヤの摩耗などが多いのですが 以外にギヤの歯欠け、割れって少ないのです 結構煤けていたギヤやシャフトもWPC処理できれいに仕上がります ただね・・・ 写真のようなシフトフォークのハードクロムメッキ部分 (ギヤの溝に当たる部分)の摩耗って非常に多く、酷いようなら 新品へ交換+最初にWPC処理を施工がお勧め! また、このR部分が結構曲者で・・・ ハードに使用していると(サーキット走行メイン)、広がってしまうとか この部分が広がってガタが出てくると・・・ TOT常勝チームの方だと新品シフトフォークに強化、耐摩耗性向上目的で WPC処理を施工する傾向にあるみたいです 当社としてはミッション一式でご依頼頂くのが一番ですが(笑) そこは予算とご相談しながら、浮いたお金を別のカスタムに当ては如何でしょうか? シフトフォークのみでも、ミッション一式でも最高の処理を施工させて頂きます!

2023.11.10

13401-16020改

13401-16020 この品番で心躍る人は考えものです(笑) そう、TOYOTA AE86の4AGクランクシャフト品番 いまだ人気の4AG、エンジン~ミッション関連で WPC処理やDLCコーティング依頼が多い車種のひとつです 今回はいつもリピート頂いているテックアートさまからのご依頼で 新品クランクシャフトのWPC処理依頼 新品はやはりきれいですね AE86(レビン/トレノ)が出たての頃は、恐らくWPC処理などはメジャーな 加工ではなかったでしょうが、現在はかなり認知度も上がっており OHやパワーupの際は採用するビルダーさんが多くいます そりゃ、強度が上がって耐摩耗性、しゅう動性がupするからやらない手はない!! 安心して踏めるってエンジンではとても重要です 特にジャーナル部の最終仕上げに行う3Dラッピングは新品の研磨目より滑らかなのです だ・か・ら 踏めるんです 施工者も納得に仕上がりなので品番の後に「改」をいれておきました ちなみに構造変更の届け出は必要ありません

2023.11.03

WPC処理に忖度は無し!!

油臭くて、うるさくて・・・ そんな車が好きな「ぷれじでんと」がいる会社 今回はショップさま経由で、その会社の現在の 「ぷれじでんと」私用車(いわゆるマイカー) AE86のミッションWPC処理です ミッション一式ではないので、痛んでいたりや強化したい部品をチョイスした 感じでしょうか? メイン、カウンター、メンドラに ハブスリーブ 各種ミッション リング&ピニオンギア 街中を流すのか?サーキットで楽しむのか?はたまたドリフト? 表面処理で強度upと耐摩耗性向上滑らかな動きを手にした ミッションはFUN to DRIVEで決まりかと(笑) 前回はクランクシャフトも処理しているので エンジン&ミッションともにWPC処理仕様ですね   さて、WPC処理はショット材を非対象物に高速で当てるのですが レーシングカー(バイク)の部品だろうが 内閣総理大臣の部品だろうが 某会社の「ぷれじでんと」の部品だろうが そこの貴方の部品であろうが 一切忖度無しでショット材をぶち当ててます!! ちょっとぐらい忖度して優しく? そんなヤワな処理じゃ満足して頂ける仕上がりにはなりません そんな忖度無しの処理が当社のWPC処理なのです

2023.10.27

どちらのパターン?

当社の表面処理(WPC処理やハイパーモリブデンショット)に 何を求めるか? 今回のお客様は部品の再利用によるWPC処理&ハイパーモリブデンショット 再利用品40ヶのメタル バイク用かな? ガリガリのしゅう動痕 これが~ こうなって これが~ こうなる! 上下で同じもののビフォー&アフターです 特に旧車の場合、新品が既に入手出来ない事あります そんな時、最後の技としてWPC処理を採用するお客様が多いのです こちらのメタルは傷みも激しいので WPC処理+2段階の固体潤滑材をショットして仕上げました 新品に施工すれば初期アタリが出やすく基本性能の向上 中古であればリペアと延命処置効果となります 表面処理をどう生かすか?は貴方次第です お悩みの際は是非ご相談下さいね!!

2023.10.19

XそれともR?

80年代のCB・・・XとRがあります 世代にもよりますが筆者の時代はR 特定回転域で2バルブから4バルブに切り替わる REV(今ではVTEC)なる最新技術が搭載されていて 排気音の切り替わりを楽しんだものでした 当時はX、R共に中古で30万円~入手できたものでした それじゃ今ではXなんて程度の良い車両なら、ちょっとした高級車 が買えてしまう状態 既存オーナーさんは大切にしましょう! 今回はご依頼は筆者より少々上の世代が夢中になったXの部品です TKRJ製でSTDサイズのピストンセット もうHONDA純正は販売していないのかな? ピストン、リングとカムシャフトのWPC処理 TOPリングとピストンピンはDLCコーティングまで行います 最新の車両はフリクションロス低減に接触面積を減らしたり、各種コーティングが 施されていますが、80年代はそのような概念もあまり無かったのでは? なのでWPC処理やDLCコーティングは特に旧車に効果絶大! 低摩擦、耐摩耗性向上,油保持性向上、圧縮残留応力付与による強化など 言い事だらけなのです もちろん最新車両の部品へ施工も同様の効果あります どんなに技術が進化しても摩擦・磨耗とは切っても切れない関係 各部品の不具合対策や予防策としてお勧めですよ!

2023.10.13

プレートは定番ですが本体だってやりますよ!

本格的に走りたければ是非とも欲しいLSD オープンデフではやはりもの足らないかも たま~に当ブログに上げるクラッチプレートは WPC処理の定番メニューで、チャタリングに効果絶大 今回はLSD本体へのWPC処理依頼です 各ギアは滑らかな動きをし プレッシャーリングとカムの接触面も強化されます さすがにLSD本体のクラックや割れなど耳にしませんが 耐摩耗性向上、しゅう動性向上、各部品の強化が期待できます またクラッチプレートのツメと接触する部分の耐摩耗性向上も期待できます なかなかマニアなご依頼ですが、常にすごい86(AEの方ね)を製作されている ショップさん、目の付けどころが憎いですね!