WPC処理®はどの様な効果がありますか?
WPC処理®は投射する粒子の硬さや延性と投射される(処理される)部品(材料)の硬さや延性によって効果は異なります。即ち、投射する材料(メディア)を選ぶことにより必要な効果(機能)を付加する事が可能です。
主として
(1)比較的硬い部品(材料)により硬い材料で処理をすると表面が硬くなり残留応力が増加するため耐摩耗性や疲労強度が向上します。
>モータースポーツ向けWPC処理®
>工業向けWPC処理®
(2)硬い部品(材料)に軟質かつ延性材料で処理すると投射した材料の被覆が出来ます。例えば、二硫化モリブデン(MoS2)やスズ(Sn)を投射してMoS2、Snの皮膜を形成し、摩擦の低減や焼き付き防止が可能です。
>モータースポーツ向けハイパーモリショット
>工業向け二硫化モリブデンショット
(3)軟質・延性部品(材料)に軟質・延性材料を投射するとそれぞれの複合組織が形成されます。
アルミニウム合金へのDLC被覆のための下地処理に用いられています。本技術は開発中の技術であり、アルミニウム合金の耐摩耗性ほか銅合金、マグネシウム合金やチタン合金等の各種材料への応用が考えられます。
>モータースポーツ向けDLCコーティング
>工業向けDLCコーティング
(4)投射する粒子の硬度や粒径を選ぶことにより表面に細かい凹凸(マイクロ・ディンプル)が形成されます。マイクロ・ディンプルは摺動部とりわけ油潤滑の場合油ダマリの効果により摺動性、耐焼き付き性を向上させ、摺動材料の低摩擦化、金型寿命の向上などが実現されます。また、DLC被覆の下地処理として密着性向上も検討されています。
>モータースポーツ向けWPC処理®
>工業向けWPC処理®