DLCコーティングとはどのようなものですか?
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DLCはダイヤモンドライクカーボン(DLC : Diamond-Like Carbon)の略称で、ダイヤモンドに近い硬さ、平滑な表面を有しているところから耐摩耗性や潤滑性能(特にオイルが切れやすいドライ潤滑環境下に差が出ます)が優れています。レース以外の量産車でもエンジン、ミッション、サスペンション部品などに使用されつつある硬質薄膜です。実際には、部品の材質や使用状況に合わせた膜種の選択が重要になっています。
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モータースポーツ
DLCはダイヤモンドライクカーボン(DLC : Diamond-Like Carbon)の略称で、ダイヤモンドに近い硬さ、平滑な表面を有しているところから耐摩耗性や潤滑性能(特にオイルが切れやすいドライ潤滑環境下に差が出ます)が優れています。レース以外の量産車でもエンジン、ミッション、サスペンション部品などに使用されつつある硬質薄膜です。実際には、部品の材質や使用状況に合わせた膜種の選択が重要になっています。
DLCコーティングのみでは、疲労強度はさほど向上しません。WPC処理®をしてからDLCコーティングすることで、疲労強度、膜の密着性、オイル保持力を向上させる事ができるため、WPC処理との複合処理は必須となります。
DLCコーティングでは1~3um程度の皮膜を形成するので、両面(径)では2~6um程度厚くなります。施工温度が約200℃のため、基本的には歪みはないと考えられますが、部品の焼き戻し温度によっては歪みが出る場合もあります。
DLC被覆は永久に使用できるものではありません。摩耗等により処理部は少しずつなくなっていく場合もありますが、部品によってはかなり長期的に使用できる物もあります。
一番適しているのが、少し当たりの付いた部品です。ですので、新品でもなく、中古でもないのが実のところです。しかしながら、現実は新品か中古部品になりますので、下記の事にご注意し施工依頼下さい。
注意点としては
新品部品に処理する場合は、バリを取り、ペーパーなどを使い、全体的に滑らかにしてから、コーティングをする方が良いです。
中古部品については、摩耗、破損、亀裂などを良く確認してください。虫食いや摩耗により段差がでてしまったような部品にDLCコーティングはお勧めできません。
DLCコーティングの部品はコーティング前にWPC処理を行ってから、3Dラッピング(特殊工程の磨き処理)を行っております。
DLCコーティングは非常に硬いので、表面に突起物があると相手を攻撃する場合があります。そのため、突起物だけ除去し、ディンプル(凹み)を残す3Dラッピングを行います。WPC処理の効果も残っております。
基本的には出来ません。
通常であれば、Φ250*800L。それ以上の大きさについては図面をお送り頂ければ、対応可能か回答致します。ハーレーのフロントフォークもコーティング可能です。
DLCコーティングはほぼ内径にコーティングできません。
基本的に導通性がないとコーティングできません。またカーボンと反応しない材質もコーティングできません。
アルミ(レース車両以外のピストン、メタル等)、鋳鉄部品(シリンダー、カム、ピストンリング(2stやセカンドリング等)、銅(ブッシュ)、焼結部品(オイルポンプ) ※メッキの場合、コーティングできますが、剥がれる場合があります。
弊社のDLCコーティングはメタルを含有しない為、磁性を帯びる事はありません。
WPC処理は何度でも処理可能です。ハイパーモリショットなどは使用していると処理効果が少しずつ低減しますので、再処理することで、効果を持続させることが出来ます。
WPC処理®は永久に使用できるものではありません。摩耗等により処理部は少しずつなくなってきます。しかし、有効な処理がなされていれば寿命は1桁以上の向上がなされますが、再処理が必要な場合があります。
WPC処理®の効果は処理それ自体の効果と初期なじみの向上があります。初期なじみが有効な場合は、処理部がなくなった場合でも、十分な摺動性が確保されより長寿命が確保されます。
疲労強度は使用状況によって変わりますが、1.2~3倍ほど、物によってはそれ以上に寿命が延びています。
1.疲労強度が上がる(壊れにくくなる)
疲労強度は使用状況によって変わりますが、1.2~3倍ほど、物によってはそれ以上に寿命が延びています。
2.滑りが良くなる
レスポンスや操作性向上、燃費向上、油温、水温の抑制をします。 フリクションの低減率でいうと5%以上の効果を発揮した場合もあります。
3.部品の摩耗を抑える(部品寿命の延長)
材質によって違いますが、表面硬度は約1.5~2倍硬くなりますので、摩耗抑制します。
4.オイル保持力が上がる。
WPC処理によってできたディンプルにオイルが溜まりやすくなり、焼付きにくく、滑りが良くなります。またオイルの冷却効果も期待できます。オイルをうまく利用でき、くさび膜、絞り膜効果が発揮しやすい状況になり、部品と部品が接触しにくい混合または流体潤滑状況になり、フリクション低減になります。
などの効果があります。
WPC処理は寸法変化はありません(厳密に言えば1μ以下で(1/1,000㎜)でマイナス公差になります)
厚さが3mm以下の場合、歪みが出る場合もあります。
WPC処理®は部品の材質や使用状況に合わせ、投射する材質や粒径、投射速度を変えます。
また潤滑性の良い二硫化モリブデン(MoS2)やスズ(Sn)を投射して潤滑皮膜を形成し、摩擦の低減や焼き付き対策ができますので、
部品によって2工程、3工程の物があり、組合せを考慮すると数十種類になります。
ほとんどの自動車用部品であれば、処理は可能です。V12クランクまで施工した事があります。
シリンダーは6気筒以上の場合はお問い合わせ下さい。
WPC処理は貫通している事や長くて細すぎない事など条件はありますが、処理可能です。
はい、マスキングできます。マスキングはWPC専用マスキングテープを使用しています。部品にマーカーやテープを使ってマスキング箇所をご指示下さい。
一般的にモリブデンと聞くと、硬い素材だと思う方も多いようですが、モリブデンは様々な種類があります。ハイパーモリショットに使用されるモリブデンでは二硫化モリブデンというロウソクのろうぐらい軟らかい材質で、トランプのように積層(1μの中に1600枚)しているものです。これが荷重が掛かると一定方向に滑る事でフリクション低減になります。その他の固体潤滑剤も混合し、二硫化モリブデン単体よりの処理よりも耐熱性、潤滑性が向上する処理です。
処理はどんなものでも出来ますが、効果が期待できないものとして次のようなものが挙げられます。
■洗浄が十分に出来ないもの
処理により微細なショット、特に仕上げに使うショットが残ります。通常洗浄すればきれいに落とすことができますが、分解できないベアリングや油穴が複雑でトマリ穴のあるシリンダーブロック等はなかなか完全な洗浄は困難です。
■チル化した鋳物
鋳物の中でも摺動性を上げるために、部分急冷させて非常に硬くてもろいチルという組織を意図的に作る場合があります。車の部品でいうと、カムシャフトがあります。チル化した組織は熱処理であるWPC処理®を受け入れにくいと言えます。削り出しのカムシャフトであれば問題ありません。現在、チル鋳物の標準処理として二硫化モリブデンショットを採用しています。
■特殊な表面処理が施されたもの
通常の表面処理であれば問題ありませんが、一部特殊な表面処理をした部品があります。例えばロータリーエンジンのハウジングが挙げられます。硬質クロームのポーラスメッキかと思われますが、このようなものは処理により摺動性を向上させる面を作ることが出来ません。
現在、ロータリーハウジング類の標準処理として二硫化モリブデンショットを採用しています。
■金属以外のもの
ゴム、プラスチック部品に二硫化モリブデンショットを施すことにより、摺動性を大幅に高める事ができる可能性があります。