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スタッフブログ

〈 モータースポーツ 〉

2024.05.17

E07Aと言えば

BEATでしょ? 1991年5月発表 すでに30年以上経過してますが 結構街中で見かけます 開発はバブル真っ最中なので 仕様/作り込みがとてもリッチ(笑) NAでバンバン回り軽のF1とも言われたとか 今回はBEATのロッカーシャフトに WPC処理とDLCコーティングを施工します 3気筒なのにロッカーシャフトだけで5点もあります そして30年分のスラッジと片摩耗があちらこちらに 全周域で使用しないので片摩耗は仕方ない 指で触ると段差が分かるレベル さて、DLCの下処理としてWPC処理+3Dラッピングで仕上げると・・・ 新品よりいいんじゃねぇ? これにDLCコーティングを成膜します あの頃(90年代)よりバブリーに仕上げます こう言った表面処理は特にNA/高回転エンジンに 効果抜群!! ストレスなく回るエンジンはまさに軽のF1 と言ったところでしょうか E07Aの高機能部品(純正~オーバーサイズピストンsetなど) は当社Gr会社の「フリクション」にて販売しているので そちらもよろしくメカドック!!    

2024.05.10

メッキの秘密を知ってるかい?

メッキには色々種類があります 離型性向上、摺動性向上、防食、装飾などなど 多数の目的からユニクロ、無電解Niメッキ、 Hcrメッキ、他いくつもの種類の中から選定し行います なんかメッキ表面はバリアの様に欠陥など無いツルツル と思われがちですが・・・ 写真はバイクのFフォーク(中古)にWPC処理をしたもの そう、メッキ表面は拡大すると細かいクラック&ピンホール だらけなんです(すまん」!写真は無い!) WPC処理で表面を叩くのでメッキ下のOILが染み出ています ちなみに新品にWPC処理すると・・・ きれいでしょ? メッキ後OILに晒されていないので染み出るOILが無いからきれいなんです 目視ではクラックやピンホールは見えません 拡大部を見る機会があれば、是非見てみて下さい 結構びっくりする表面ですよ~ ちなみにバイクのFフォークはHcr(ハードクロム)メッキです

2024.04.26

純正の等速ジョイント(CVJ)って動きが渋いよ!

今回はS2000のCVJ WPC処理 6set 並べると圧巻でしょ? この部品、車には必須なのですが・・・ 実は内部のしゅう動部分って非常に動きが渋い・・・ まあ動力源が動力源故に分かり辛いですが 組んだ状態で動かすと(手で)渋い渋い! ちなみにS2000(純正)はそれでも軽い方です ケースから ケージまで こちらもケースから しっかり強化としゅう動性が向上されてます 細かいディンプルでグリスの保持もしっかりしてくれます (けっこうこの部分って焼付いている車両多いですよ) 動きは・・・ ぐにゃぐにゃって感じ! フリクションロス低減効果抜群ですよ~ お試しあれ!!  

2024.04.19

相手(リフターホール)もさらう事で効果up!

いいですね~ 東名パワードさんの4AGバルブリフターset WPC処理① WPC処理②を経て3Dラッピングで仕上げます 左から素地、WPC① WPC② +Moショット【参考) そして仕上げの3Dラッピング 素材の変化(加工の進捗)が分かると思います このリフター周りはオイル環境も厳しく 細かいディンプルのオイル保持力と滑らかな面が大事です こんな感じの仕上がりです WPC処理のみ、+モリショット、DLCはお客様のお好みで・・・ 組み付けの際はリフターの相手、リフターホールも スコッチやペーパーで軽くさらってみましょう! どんな部品も必ず相手部材があります ここをケアする事で表面処理の効果も更にupしますよ~ そのひと手間がカスタムの楽しみなのです!!

2024.04.12

その後どうしてる?

ショップさんでは秘密のひと手間 プライベーターさんならお楽しみのひと手間 そう!ピストンやコンロッドのバリ取り&重量合わせ リューターやヤスリでおこなう手作業が 「俺!こだわりのチューニングしているぜ!」 感が出ていて結構悦に入る人も多いとか(笑) スカートの裏側とか ピストンピン周辺のリブ周りとか 少しでも軽く、少しでもひっかかり(バリによる)無く なる様にひたすら削ると思いますが・・・ その後ってどうしてます? ペーパーならまだしも、リューターでの加工は マイクロクラックの巣窟となっており さらにはその加工部分には引張りの応力が掛かっています (外側に広がろうとする力です) ピストンやコンロッド以外でも追加工をすると 必ずこの引張りの応力が掛かり破損の原因にもなるのです 対策として・・・ やはりWPC処理で追加加工部のマイクロクラックを極力無くし 更に圧縮側の応力を入れてあげる事が大事なのです (これを圧縮残留応力と言います) 今回はピストンの事例となりますが、お楽しみの追加工後は この「圧縮残留応力」を入れて、しっかり強化する事をお勧めします! 圧縮残留応力マシマシで心配無用のピストンがこちら!

2024.04.05

垂直に伸びるリアウイングが付いている車のアレ

E-L31E5 ランチアデルタ  インテグラーレ エボルツィオーネ ダウンホースを得るために付いている リアウイングは、むしろ走行抵抗になるのでは? と思わせるぐらい垂直に立ってます 潔い角度がGoodです そんなエボのピストン やはり一昔前の車なのでピストンも肉厚でゴツイ なのにスカート部にはモリブデンコートが施されています 結構はがれてしまってますが純正なのかな? 当社に持ち込まれたピストンは一部例外(ポルシェ純正樹脂コート品) を除いて、まずは下地まで丸裸にされます(WPC処理で) これでWPC処理は完成!結構綺麗になるでしょ? で、この上にハイパーモリブデンショットを打ち込む訳です 怪しい紫色でしょ? モリブデンコートとモリブデンショット(ハイパー含む)の差は モリブデンコート:磨耗したらそのまま排出される モリブデンショット:磨耗しながらシリンダ-側にも移行して長期にわたり           しゅう動性が継続される また、コート品はバインダーが添加されている為、 二硫化モリブデンが希釈されてしまうが、 ショットは高純度の二硫化モリブデンを直接基材に打ち込むので 潤滑性能が高いなどのメリットもあります 今回はこのピストンとピン、リフターにクランクシャフトと ポイントを押さえた施工依頼でした WPC処理はしっかり仕上がってます! もう少々お待ち下さい

2024.03.29

ステアリング全開から低速発進であの音が!

ステア全開→ゼロ発進クラッチミートで デフから聞こえるバキバキ音 その当時「ぶっこわれてんの?」と 思ったもんです まあしょうがない、そんな知識も無かった俺! あの恐怖のバキバキ音の原因はクラッチプレート これにWPC処理をすると 恐怖のバキバキ音(チャタリング音)軽減に効果があります 比べると「くすみ」が無くなって弱光沢って仕上がりです (左/未処理  右/WPC処理済み) もちろん動きも滑らか且つ、耐摩耗性も向上されます 今回は定期的に発注頂いているお客様より合計400枚(200枚set)のご依頼です 次週の納期に向けひたすら一枚ずつ施工していきます WPC処理の効果が分かり易い部品です あのバキバキ音にお悩みなら是非お試しください!

2024.03.22

良い事ずくめ!!

R35 GT-R(VR38DETT)の純正クランクシャフト 上と下の写真違いがわかります? ジャーナル部を拡大すると・・・ ともに上が脱脂/洗浄後で 下が脱脂/洗浄+3Dラッピング後の表面状態 しゅう動痕も目立たなくなってます ビカビカでしょ? もちろん寸法変化も無い状態 これからこのクランクシャフトはDLCコーティングを成膜します 成膜ノウハウもあるので詳細は・・・ですが DLCコーティングを行うクランクシャフトは 3Dラッピング→WPC処理の順で進んでいきます こうする事でアーキングと呼ばれる異常放電リスクが激減します ちなみにWPC処理のみの場合はWPC処理後に3Dラッピングとなります WPC処理が先か3Dラッピングが先か・・・ 最終工程でどうするか?で当社では加工順序の最適化をはかっています どっちにしてもWPC処理をしておけば こんな悲劇は予防できるでしょう WPC処理のメリットは耐摩耗性向上、しゅう動性向上、疲労強度向上などなど これにDLCを施工して更にしゅう動性向上や膜の効果で耐摩耗性がもう一段上がります パワーを上げて行くなら上げて行くならWPC処理や+DLCコーティング必須ですよ!!

2024.03.15

軽量フライホイール+強化クラッチで・・・

お客様より「ちょっと見てやってヨ!」と届いた部品 異常なし?否!! シンクロのツメは3つとも飛んで ハブも割れているじゃない! これS660の1/2stシンクロ・ハブです べつにS660だからこうなる訳ではないのですが、 軽量フライホイールと強化クラッチで動力が急にドン!! と掛かった際に強度が持たなくてなる現象 ノーマルの組み合わせでモッサリ動力が掛かる分には問題無いのでしょう しかしパワーを上げた際、強化クラッチは必須だし 軽量フライホイールのレスポンスも捨てがたい・・・ 引き換えにハブ/スリーブとシンクロには非常に大きなストレスが掛かります 結果写真の様にブローするのです 車(バイク)のチューニングは常にバランスが大事です エンジンパワーを上げたら、是非動力伝達系の部品もフォローしてあげて下さいね

2024.03.08

応用すると可能性が広がりますよ

WPC処理って何にするの? まあ一般的には車やバイクの部品と 答えが返ってきます そこから仕事で使う部品などに応用して ご愛用頂くお客様も多いのですが、 趣味の延長で自転車部品や釣り具などに 転用するお客様が多いとか・・・ この部品は自転車のアクスルシャフト 恐らく社外品であろうかと思います 黒染め+刻印でかっこいいのに お客様は「Goだ!やってくれ」と ご要望通りWPC処理で仕上げましたよ~ かろうじて刻印も残ってます このほかにも自転車部品だとギアスプロケット一式なども オーダー頂いてます ツーリングで仲間が今までと違う走りをしていたら・・・ もしかしてこっそりWPC処理してるかも いろんなものに応用してみるのも一つの楽しみですよ!