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スタッフブログ

〈 モータースポーツ 〉

2024.02.23

当時ものですね!

外箱のヤレ具合にウイングマークのビニール そして今のピストンには無い全体スカートの様な形状・・・ 当時もののストック品ですね 今回はピストンset新品(ピストン/ピン/リング) とカムシャフト/ロッカーアームのWPC処理依頼です カム山は多少の虫食いはありますが、全然許容範囲内 なので下地に虫食い抑制効果のある固体潤滑材ショットをして その上からハイパーモリブデンショットで仕上げます ロッカーアームのスリッパー面も一部磨耗や虫食いがありましたが これまた許容範囲内 スリッパー面にディンプルを作りつつ、初期なじみの面にしてから カムと同じ処理を施します お客様のご要望で「全てハイパーモリブデンショットまで4649!」との ことなので、全体的に怪しい紫色の部品群となりました しかしまだこんな部品が出てくるものなんですね?素晴らしい!! 今以上に大事にしてあげて下さい 多分このバイク HONDA・旧車・2気筒・・・ 恐らく「バブ」では無いかと・・・

2024.02.16

接触面積の広いものは有利ですよ

WPC処理+ハイパーモリブデンショット この組み合わせは部品のしゅう動性向上 が目的になるかと・・・ 例えばピストン これは川重の2stピストン 全周スカートみたいなもんです(笑) これはHD用ピストン ゴツい・・・接触面積も大きいですね これもHD用ですが、ハイトも低くスカート部にはモリコート済み   やはりメーカーもピストン(+リング)の接触抵抗は気にしている模様 外径、ハイトでシリンダと接触する面積は変わりますが WPC処理+ハイパーモリブデンショットは接触面積が大きい程効果が見込めます (面積が小さくても当然効果はありますよ!) ちなみに当社の二硫化モリブデンショットは「ハイパーモリブデンショット」 と言う名称で、「うちもWPC処理(モリブデンショット)やってます!!」の 他社さんとは一味違う配合となっています その効果は高温時にダレでしまいがちなしゅう動性をキープさせる為 二硫化モリブデンにマル秘の鼻薬を配合しています これは実機に掛けてデータとしても表れています そんなハイパーモリブデンショット 特に大径ピストンや高ハイトのピストンに是非お試しあれ!!

2024.02.09

ガバッ!と開けた時のダイレクト感はキャブじゃないのかい?

今の時代はインジェクションで混合気をエンジンに 送り込みますが、一昔前はキャブレターが主流。 特にオートバイは車と比較して少々遅めのデビューでしたね ナウいヤング達よ!「キャブ」って知ってるかい? CR、TMR、FCR、SOLEX、WEBER・・・ 性能はもちろん、独特の吸気音に皆酔いしれたものです 今回はCRキャブのスロットルバルブDLCコーティングのご紹介! 材質は真鍮、これにHcrメッキが施されています まずは全体へWPC処理 右がWPC処理をしたバルブですが、真鍮のくすみも取れ、 メッキ部には細かいディンプルがさりげなく付けられています (ディンプルの塩梅は結構大事) この写真の方が差が分かり易いかな で、この上からDLCコーティングを成膜していく訳です ちなみに成膜は来週・・・ 今回この事例を紹介するのか? DLCコーティングってアルミと相性が悪いのです! キャブ本体はアルミ製なのでバルブにDLCがコーティングが されていれば凝着防止効果となります 旧車あるある張り付きによる、アクセル全開!!(戻らない・・・) の心配もご無用かと・・・ この相性が悪い特性を利用してピストンピンにDLCを施す事で、 ピン穴ーピンの焼付き防止に効果があります 最近では純正部品でもDLCが施されているものまでありますよね~ 一般産業の世界ではアルミを抜くパンチや曲げ金型などにもDLCは多用されています 当社は車やバイクの部品以外も小Lot対応可能なので バイクや車の知識の延長からお仕事に展開されてみては如何でしょうか?

2024.02.02

外装クリーニングも対応出来ますヨ

これと・・・ これ・・・ 昔のポルシェでしょうか? カタツムリとエキマニのsetで、外装クリーニングのご依頼です 焼けの痕や錆、その他汚れを綺麗にする事が可能です ただどうせクリ―ニングをするのであれば、「WPC処理」 の方が断然お得なんです 仕上がりはブラストの梨地とは少々異なり、光沢のある梨地になり 且つ、溶接部の割れ防止の効果も付与されます そう、一石二鳥となるのです 当社は主にWPC処理を生業としていますが、ブラストによる クリーニングのみも承っております ご依頼の際はショットを当てたく無い箇所が ありましたらマスキングをしてご発送頂ければ幸いです ちなみにこれらの部品、エキマニよりカタツムリの方が重かった・・・

2024.01.26

いつもと違うぞ・・・

何だか長いし 部品も2ヶ多いいし・・・ 昨年も何本か施工しましたが、2024年の1本目 4ローター用のエキセンです 今回は+DLCコーティングまで行います ちなみにこの部品、エキセン本体よりかなり硬くなってます 恐らく窒化がされているかと 下処理のWPC処理で仕上がりが全く違うのですが そんな硬い素材も3Dラッピングでバチバチに磨き上げ しゅう動性が良く、且つ強固な被膜DLCコーティングを乗せますと 良い仕上がりですね こんなエキセンを心臓に抱え、どんなモンスターが仕上がるか楽しみですね~!!

2024.01.19

26はRBだけじゃないのだよ!

EJ20?インプでしょうか? 否っ!!! ウエイト部がエッジシェイプ構造・・・ 空気とOILを切り裂く目的で、結構シャープなエッジです 熱処理も純正クランクではないな (確か純正は高周波焼入れで独特の焼入れ色となってたはず) さらに良く見てみると・・・ EJ26 83mm とな 東名パワード製のEJ26用 削り出しフルカウンタークランクシャフトでした 今回はこれにDLCコーティングを施工します 写真は前処理のWPC処理後 強化処理と、ただでさえ綺麗な仕上がりの各ジャーナルを 3Dラッピングで追いラッピング バチバチに磨き上げます 私のパートはここまで! あとは当社DLCマイスターのS君にバトンタッチです 下処理は完ぺきです S君!頼んだよ~ 26・・・ RBでは無くEJ26ってのが渋いですな

2024.01.12

2024年製 寒仕込みアペックスシールあります

2024年製 寒仕込みアペックスシール ファーストエディション 5台分仕込みました!!  仕事初めの凍てつくfactoryで当社Meisterが施工 ロータリー(13B用)オーナー垂涎の3Pカット+WPC処理が施されています 既に純正3Pは廃盤となっており、純正2Pを精密カット カット面の異常層を除去する事で欠けなどの初期トラブルの予防となります この異常層除去は非常に重要な工程 カットだけじゃ駄目なんです・・・ また全体にWPC処理をしている事で、強化効果と ハウジング接触面のしゅう動性向上の効果があります 通常納期で2~3week掛かりますが、流動在庫を持つ事でスムーズに 納品できる様にしています 今なら即納可能・・・ 本年も宜しくお願い致します!

2023.12.28

ZX25-Rだぞっ!

今年最後のブログは・・・ ジャーナルのキズ除去をメインとした ZX25-Rのクランクシャフトフルコースです さすがに4気筒でも250ccなので軽量コンパクトです (重量測っておけば良かった・・・) お客様のご要望は「このジャーナルキズを何とかしたい!」との事 こう言うキズって結構写真に写り辛いのですが、 しっかり写るレベルのしゅう動キズですね メタルも交換すると思いますが、やはりジャーナル側もリセットしたいですよね と言う事でフルコースジャーナル磨きマシマシで施工しました 良い仕上がりです キズも目立たなくなり、ノーマルよりもしゅう動性向上となってます ばっちり組み上げて下さいね!!   80年代には各社4st 4気筒 250cc 高回転型エンジン(45PS) がラインナップされていましたが、今や「漢KAWASAKI」 のみで寂しいばかりです 20000rpmまでタコメーターが振ってあって、 F1みたいなエンジン/排気音を奏でるバイクが 各メーカーでラインナップされれば、バイク業界も更に盛り上がるんじゃないかな~   そんなこんなで2023年のブログもこれにて終了です また来年もお付き合い頂ければ幸いです それでは皆さま良いお年をお迎え下さい  

2023.12.22

どちらがお好み?

白と黒 貴方はどちらのエキセンがお好き? 下地のWPC処理は強化(割れ対策)としゅう動性向上をメインに施工します ここは・・・WPC処理して 3Dラッピングで磨き上げます 凄い光沢でしょ? WPC処理のみでもここまで仕上がります 全体の写真 これだけでも十分満足して頂ける仕上がりです この下地に高硬度/ドライ潤滑性の高いDLCコーティングを成膜すると最高なのです 更にお勧めは丸メタル(4ヶ)にWPC処理+ハイパーモリブデンショット アぺックスシールにWPC処理、又はWPC処理+DLCコーティング いわゆる優勝メニュー!! ロータリーもまだまだご依頼数が多いです カーボンロックなど特有のトラブルがある車種なので、定期的なOHは必須です せっかくなら綺麗且つ、強靭になったパーツを組んでみては如何でしょうか? お勧めはこれに丸

2023.12.15

こんな流れで進んでいきます

SR用ロッカーアーム そう、ハードな使い方でバックリ割れる あのSR用のロッカーアームのWPC処理施工 プロセスを少しばかり紹介してみます まずはエンジンから外して綺麗に脱脂 WPC処理に油分は大敵です で、第一工程、全体を一皮むきます オイル焼けの痕などきれいさっぱり! ただこの段階ではスリッパー面はまだ表面が粗い状態・・・ 次に割れ対策として圧縮残留応力を忖度無くぶち込みます!! その後に、全体を準仕上げショットでならします スリッパー面の光沢に変化が出ているのがわかります 最終仕上げは3Dラッピング スリッパー面はディンプルが形成されつつ初期のアタリが出ている状態 工程順に並べると・・・ 裏側も こんな流れでWPC処理は進んでいきます 使用メディア、対象物との距離、ショット時間、圧力などノウハウは多数で 同業者でも簡単には真似ができません!(なのでちょっと紹介してみました) そしてお客様の採用後の「良好!!」と言う声から作業標準として 「割れにくく、しゅう動性の高いロッカーアーム」が完成します 既にSRエンジン自体は廃盤ですが、今だ人気の名機です ブン回すならお勧めの処理ですよ!