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スタッフブログ

〈 モータースポーツ 〉

2024.04.19

相手(リフターホール)もさらう事で効果up!

いいですね~ 東名パワードさんの4AGバルブリフターset WPC処理① WPC処理②を経て3Dラッピングで仕上げます 左から素地、WPC① WPC② +Moショット【参考) そして仕上げの3Dラッピング 素材の変化(加工の進捗)が分かると思います このリフター周りはオイル環境も厳しく 細かいディンプルのオイル保持力と滑らかな面が大事です こんな感じの仕上がりです WPC処理のみ、+モリショット、DLCはお客様のお好みで・・・ 組み付けの際はリフターの相手、リフターホールも スコッチやペーパーで軽くさらってみましょう! どんな部品も必ず相手部材があります ここをケアする事で表面処理の効果も更にupしますよ~ そのひと手間がカスタムの楽しみなのです!!

2024.04.12

その後どうしてる?

ショップさんでは秘密のひと手間 プライベーターさんならお楽しみのひと手間 そう!ピストンやコンロッドのバリ取り&重量合わせ リューターやヤスリでおこなう手作業が 「俺!こだわりのチューニングしているぜ!」 感が出ていて結構悦に入る人も多いとか(笑) スカートの裏側とか ピストンピン周辺のリブ周りとか 少しでも軽く、少しでもひっかかり(バリによる)無く なる様にひたすら削ると思いますが・・・ その後ってどうしてます? ペーパーならまだしも、リューターでの加工は マイクロクラックの巣窟となっており さらにはその加工部分には引張りの応力が掛かっています (外側に広がろうとする力です) ピストンやコンロッド以外でも追加工をすると 必ずこの引張りの応力が掛かり破損の原因にもなるのです 対策として・・・ やはりWPC処理で追加加工部のマイクロクラックを極力無くし 更に圧縮側の応力を入れてあげる事が大事なのです (これを圧縮残留応力と言います) 今回はピストンの事例となりますが、お楽しみの追加工後は この「圧縮残留応力」を入れて、しっかり強化する事をお勧めします! 圧縮残留応力マシマシで心配無用のピストンがこちら!

2024.04.05

垂直に伸びるリアウイングが付いている車のアレ

E-L31E5 ランチアデルタ  インテグラーレ エボルツィオーネ ダウンホースを得るために付いている リアウイングは、むしろ走行抵抗になるのでは? と思わせるぐらい垂直に立ってます 潔い角度がGoodです そんなエボのピストン やはり一昔前の車なのでピストンも肉厚でゴツイ なのにスカート部にはモリブデンコートが施されています 結構はがれてしまってますが純正なのかな? 当社に持ち込まれたピストンは一部例外(ポルシェ純正樹脂コート品) を除いて、まずは下地まで丸裸にされます(WPC処理で) これでWPC処理は完成!結構綺麗になるでしょ? で、この上にハイパーモリブデンショットを打ち込む訳です 怪しい紫色でしょ? モリブデンコートとモリブデンショット(ハイパー含む)の差は モリブデンコート:磨耗したらそのまま排出される モリブデンショット:磨耗しながらシリンダ-側にも移行して長期にわたり           しゅう動性が継続される また、コート品はバインダーが添加されている為、 二硫化モリブデンが希釈されてしまうが、 ショットは高純度の二硫化モリブデンを直接基材に打ち込むので 潤滑性能が高いなどのメリットもあります 今回はこのピストンとピン、リフターにクランクシャフトと ポイントを押さえた施工依頼でした WPC処理はしっかり仕上がってます! もう少々お待ち下さい

2024.03.29

ステアリング全開から低速発進であの音が!

ステア全開→ゼロ発進クラッチミートで デフから聞こえるバキバキ音 その当時「ぶっこわれてんの?」と 思ったもんです まあしょうがない、そんな知識も無かった俺! あの恐怖のバキバキ音の原因はクラッチプレート これにWPC処理をすると 恐怖のバキバキ音(チャタリング音)軽減に効果があります 比べると「くすみ」が無くなって弱光沢って仕上がりです (左/未処理  右/WPC処理済み) もちろん動きも滑らか且つ、耐摩耗性も向上されます 今回は定期的に発注頂いているお客様より合計400枚(200枚set)のご依頼です 次週の納期に向けひたすら一枚ずつ施工していきます WPC処理の効果が分かり易い部品です あのバキバキ音にお悩みなら是非お試しください!

2024.03.22

良い事ずくめ!!

R35 GT-R(VR38DETT)の純正クランクシャフト 上と下の写真違いがわかります? ジャーナル部を拡大すると・・・ ともに上が脱脂/洗浄後で 下が脱脂/洗浄+3Dラッピング後の表面状態 しゅう動痕も目立たなくなってます ビカビカでしょ? もちろん寸法変化も無い状態 これからこのクランクシャフトはDLCコーティングを成膜します 成膜ノウハウもあるので詳細は・・・ですが DLCコーティングを行うクランクシャフトは 3Dラッピング→WPC処理の順で進んでいきます こうする事でアーキングと呼ばれる異常放電リスクが激減します ちなみにWPC処理のみの場合はWPC処理後に3Dラッピングとなります WPC処理が先か3Dラッピングが先か・・・ 最終工程でどうするか?で当社では加工順序の最適化をはかっています どっちにしてもWPC処理をしておけば こんな悲劇は予防できるでしょう WPC処理のメリットは耐摩耗性向上、しゅう動性向上、疲労強度向上などなど これにDLCを施工して更にしゅう動性向上や膜の効果で耐摩耗性がもう一段上がります パワーを上げて行くなら上げて行くならWPC処理や+DLCコーティング必須ですよ!!

2024.03.15

軽量フライホイール+強化クラッチで・・・

お客様より「ちょっと見てやってヨ!」と届いた部品 異常なし?否!! シンクロのツメは3つとも飛んで ハブも割れているじゃない! これS660の1/2stシンクロ・ハブです べつにS660だからこうなる訳ではないのですが、 軽量フライホイールと強化クラッチで動力が急にドン!! と掛かった際に強度が持たなくてなる現象 ノーマルの組み合わせでモッサリ動力が掛かる分には問題無いのでしょう しかしパワーを上げた際、強化クラッチは必須だし 軽量フライホイールのレスポンスも捨てがたい・・・ 引き換えにハブ/スリーブとシンクロには非常に大きなストレスが掛かります 結果写真の様にブローするのです 車(バイク)のチューニングは常にバランスが大事です エンジンパワーを上げたら、是非動力伝達系の部品もフォローしてあげて下さいね

2024.03.08

応用すると可能性が広がりますよ

WPC処理って何にするの? まあ一般的には車やバイクの部品と 答えが返ってきます そこから仕事で使う部品などに応用して ご愛用頂くお客様も多いのですが、 趣味の延長で自転車部品や釣り具などに 転用するお客様が多いとか・・・ この部品は自転車のアクスルシャフト 恐らく社外品であろうかと思います 黒染め+刻印でかっこいいのに お客様は「Goだ!やってくれ」と ご要望通りWPC処理で仕上げましたよ~ かろうじて刻印も残ってます このほかにも自転車部品だとギアスプロケット一式なども オーダー頂いてます ツーリングで仲間が今までと違う走りをしていたら・・・ もしかしてこっそりWPC処理してるかも いろんなものに応用してみるのも一つの楽しみですよ!  

2024.02.23

当時ものですね!

外箱のヤレ具合にウイングマークのビニール そして今のピストンには無い全体スカートの様な形状・・・ 当時もののストック品ですね 今回はピストンset新品(ピストン/ピン/リング) とカムシャフト/ロッカーアームのWPC処理依頼です カム山は多少の虫食いはありますが、全然許容範囲内 なので下地に虫食い抑制効果のある固体潤滑材ショットをして その上からハイパーモリブデンショットで仕上げます ロッカーアームのスリッパー面も一部磨耗や虫食いがありましたが これまた許容範囲内 スリッパー面にディンプルを作りつつ、初期なじみの面にしてから カムと同じ処理を施します お客様のご要望で「全てハイパーモリブデンショットまで4649!」との ことなので、全体的に怪しい紫色の部品群となりました しかしまだこんな部品が出てくるものなんですね?素晴らしい!! 今以上に大事にしてあげて下さい 多分このバイク HONDA・旧車・2気筒・・・ 恐らく「バブ」では無いかと・・・

2024.02.16

接触面積の広いものは有利ですよ

WPC処理+ハイパーモリブデンショット この組み合わせは部品のしゅう動性向上 が目的になるかと・・・ 例えばピストン これは川重の2stピストン 全周スカートみたいなもんです(笑) これはHD用ピストン ゴツい・・・接触面積も大きいですね これもHD用ですが、ハイトも低くスカート部にはモリコート済み   やはりメーカーもピストン(+リング)の接触抵抗は気にしている模様 外径、ハイトでシリンダと接触する面積は変わりますが WPC処理+ハイパーモリブデンショットは接触面積が大きい程効果が見込めます (面積が小さくても当然効果はありますよ!) ちなみに当社の二硫化モリブデンショットは「ハイパーモリブデンショット」 と言う名称で、「うちもWPC処理(モリブデンショット)やってます!!」の 他社さんとは一味違う配合となっています その効果は高温時にダレでしまいがちなしゅう動性をキープさせる為 二硫化モリブデンにマル秘の鼻薬を配合しています これは実機に掛けてデータとしても表れています そんなハイパーモリブデンショット 特に大径ピストンや高ハイトのピストンに是非お試しあれ!!

2024.02.09

ガバッ!と開けた時のダイレクト感はキャブじゃないのかい?

今の時代はインジェクションで混合気をエンジンに 送り込みますが、一昔前はキャブレターが主流。 特にオートバイは車と比較して少々遅めのデビューでしたね ナウいヤング達よ!「キャブ」って知ってるかい? CR、TMR、FCR、SOLEX、WEBER・・・ 性能はもちろん、独特の吸気音に皆酔いしれたものです 今回はCRキャブのスロットルバルブDLCコーティングのご紹介! 材質は真鍮、これにHcrメッキが施されています まずは全体へWPC処理 右がWPC処理をしたバルブですが、真鍮のくすみも取れ、 メッキ部には細かいディンプルがさりげなく付けられています (ディンプルの塩梅は結構大事) この写真の方が差が分かり易いかな で、この上からDLCコーティングを成膜していく訳です ちなみに成膜は来週・・・ 今回この事例を紹介するのか? DLCコーティングってアルミと相性が悪いのです! キャブ本体はアルミ製なのでバルブにDLCがコーティングが されていれば凝着防止効果となります 旧車あるある張り付きによる、アクセル全開!!(戻らない・・・) の心配もご無用かと・・・ この相性が悪い特性を利用してピストンピンにDLCを施す事で、 ピン穴ーピンの焼付き防止に効果があります 最近では純正部品でもDLCが施されているものまでありますよね~ 一般産業の世界ではアルミを抜くパンチや曲げ金型などにもDLCは多用されています 当社は車やバイクの部品以外も小Lot対応可能なので バイクや車の知識の延長からお仕事に展開されてみては如何でしょうか?